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PMSを我慢しない!対処法や市販薬、婦人科での治療を薬剤師が解説

「生理前になるとイライラする」「眠気やだるさで仕事や家事がつらい」と感じたことはありませんか。
こうした症状は、PMS(月経前症候群)かもしれません。

PMSの症状は多くの女性が経験しますが、「仕方のないもの」「我慢するしかないもの」と思われがちです。しかし、PMSは生活習慣の見直しやセルフケア、薬の服用などによって症状を改善できる場合があります。 

薬剤師ライター

河村 友絵さん

この記事では、薬剤師の筆者がPMSのセルフケア、市販薬の活用方法、婦人科で受けられる治療について詳しく説明します。 

毎月の不調を当たり前のものと受け入れるのではなく、周囲に相談しながら自分に合った対処法を見つけることが大切です。

目次

PMSのセルフケア

PMSによる心身の不調を和らげるためには、自分に合ったセルフケアを取り入れることが大切です。

まずは自分の体のリズムを正しく把握し、生活習慣を振り返ってみましょう。生活習慣を少しずつ見直すだけでも、毎月のイライラや体のだるさが軽くなる場合があります。

薬剤師ライター

河村 友絵さん

また、自分だけで抱え込まず、周囲の理解やサポートを得ることも大切です。

ここでは、今日からすぐにはじめられるセルフケアのポイントを3つ紹介します。 

自分の体のリズムを知る

PMSに対処するための最初のステップは、自分の体のリズムを把握することです。月経管理アプリや手帳などを活用し、生理周期に伴う心身の変化を記録する習慣をつけてみましょう。[1]

薬剤師ライター

河村 友絵さん

毎日の基礎体温に加えて、「イライラしやすい」「体がだるい」「頭痛がする」などの症状もあわせて記録してみてください。

「今つらいのは自分が悪いわけではなく、ホルモンの影響かもしれない」と気づくと気持ちが楽になる場合もあります。

生活習慣を見直す

食生活や睡眠、運動などの生活習慣の見直しは、PMSの症状緩和につながる場合があります。まず、食事は3食バランスよく食べることが大切です。生理前は食欲が高まり、食生活が乱れがちになる方もいるため、とくに意識しましょう。また、無理なダイエットや欠食は避けるようにしてください。

PMSの時期は体が重く感じることもありますが、適度な運動は大切です。ウォーキングやストレッチ、ヨガなどを無理のない範囲で取り入れてみてください。

薬剤師ライター

河村 友絵さん

また、十分な睡眠の確保は欠かせません。入浴で体を温めてリラックスするのも良いでしょう。[2]

周囲に理解してもらう

PMSによる症状は、見た目では分かりにくい場合もあります。家族やパートナーには、PMSの時期や症状、配慮してほしいことなどを共有しておくと、理解や協力を得やすくなるでしょう。

その際、月経管理アプリや手帳の記録を見せて説明するのも一つの方法です。周囲の理解を得ると、「迷惑をかけている」という罪悪感が軽減され、穏やかな時間を過ごすことにつながります。

市販薬による対処法

市販薬には、PMSの症状を和らげるさまざまな選択肢があります。解熱鎮痛薬や漢方薬、西洋ハーブなど、自分の体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、薬局で購入できるおもな市販薬の種類と特徴を解説します。 

種類成分名・代表例向いている症状注意点

解熱鎮痛薬
ロキソプロフェン[3]頭痛・下腹部痛・腰痛など[3][4][5]空腹時の服用は避けてください。他の解熱鎮痛薬との併用は避けてください。[3][4][5]
イブプロフェン[4]
アセトアミノフェン[5]





漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)[6]冷え症、貧血気味、頭痛、めまい、むくみなど[6]自分の体質に合ったものを選ぶ必要があります。購入時は薬剤師や登録販売者に相談してください。[6][7][8]
加味逍遙散(かみしょうようさん)[7]イライラしやすい、不安感が強い、のぼせ感など[7]
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)[8]下腹部痛や生理痛など[8]


ハーブ製剤
チェストベリー乾燥エキス[9]イライラ、怒りっぽい、気分の落ち込み、乳房のはり、頭痛などのPMSの諸症状全般[9]毎日継続して服用することで効果を発揮します。飲み始めてから1か月程度で症状が改善しない場合は、医師や薬剤師に相談してください。[9]
薬局で購入できるPMSを和らげる市販薬

それぞれの薬の詳しい選び方は、店頭で薬剤師に相談しましょう。

薬剤師ライター

河村 友絵さん

なお、持病がある方や、すでに薬を服用している方、妊娠中・授乳中の方は、使用前に医師または薬剤師に相談してください。 

婦人科で治療を受ける 

婦人科と聞くと、内診が怖くて受診をためらう方もいるかもしれません。しかし、一般的にはまず問診が行われ、内診は必要に応じて実施されます。内診に不安がある場合は、問診の際に医師へ伝えられるため、まずは気軽に相談してみましょう。

診察後は、医師の判断でPMSの症状に合わせた薬が処方される場合があります。以下は、婦人科で処方されうるおもな薬です。 

  • 低用量ピル
    排卵を抑え、女性ホルモンの変動を穏やかにすることで、PMSの症状改善が期待できます。[2]
  • 鎮痛薬
    頭痛や生理痛に悩んでいる方に処方されることが多いです。[2]ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどがあります。
  • 漢方薬
    体質や症状に合わせて、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などの漢方薬が処方されることがあります。[2]
  • 抗うつ薬
    おもに、生理前の精神的な不調が強い方に処方される薬です。毎日服用するとは限らず、生理前の症状がつらい期間のみ服用する場合もあります。[2][10]

毎月やってくるPMSのつらさを、一人で抱え込む必要はありません。

薬剤師ライター

河村 友絵さん

専門家へ相談することで、自分にあった対処法が見つかる可能性があります。 

PMSは一人で悩まず相談しよう

 PMSは、セルフケアや市販薬の活用、婦人科での専門的な治療によって、症状が軽くなる可能性があります。

毎月やってくる心身の不調を、ただ「我慢するもの」として一人で抱え込む必要はありません。パートナーや家族など身近な人に相談すると、理解やサポートを得られるかもしれません。

薬剤師ライター

河村 友絵さん

また、薬局の薬剤師や婦人科の医師などの専門家に相談すれば、症状や体質に合わせた対処法や治療を一緒に考えてくれるはずです。

もっと楽に、あなたらしく穏やかに過ごせる方法を見つけていきましょう。 

【参考文献】
この記事の執筆者

薬剤師ライター:河村 友絵さん

東京薬科大学大学院卒。大学病院薬剤部に勤務し、小児薬物療法認定薬剤師の資格を有しています。年間数例の症例報告を作成しており、エビデンスに基づいた情報発信を心がけています。女性患者と接する機会も多く、妊活やPMS、妊娠前後の体調管理、更年期障害に関する執筆が可能です。2児の子育ての経験や調剤併設型ドラッグストアでの勤務経験も活かし、読者に寄り添った分かりやすい記事を提供いたします。 「第24回Medi+医療ライターのはじめかた講座」卒業生。

河村さんも受講した、「医療ライターのはじめかた講座」とは?

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