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20代の生理不順との向き合い方|原因と対策を薬剤師が解説

生理不順は思春期から20代の若年層によく見られる体の状態です。
10代で初経を迎えてから、20代でエストロゲンという女性ホルモンの分泌がピークを迎え、生理周期も比較的安定してくる人が多いといわれています。

しかし、20代でも生理周期が安定せず、PMS(月経前症候群)に悩む方も少なくありません

「生理不順に悩んでいるのは自分だけ?」「生理痛で婦人科へ行って良いの?」「将来こどもができにくくなる?」
と不安に思うけどよくわからないと悩んでいる方もいるでしょう。

医療系Webライター

白石 恵実さん

まずは女性の健康状態を示すバロメーターとも言える生理について知り、自分自身の身体と向き合っていきましょう

本記事では生理不順を放置しないための対策や、婦人科を受診する目安について紹介します。

目次

生理周期とホルモン

生理周期やホルモンバランスは、心と身体にさまざまな変化をもたらします。生理が順調か知るためには、周期の長さやホルモンリズムを知ることが大切です。

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白石 恵実さん

正常な生理周期の目安や、女性ホルモンの変化によって起こりやすい心身の不調を理解することで、自分の身体と上手に付き合うヒントが見えてきます。

まずは基礎知識から確認していきましょう。

正常な生理周期

生理がはじまった日から次の生理がはじまる前日までを生理周期といいます。
一般的に正常な生理周期は25〜38日とされており、1週間程度のズレであれば過剰な心配は不要です。[1]

生理周期が正常かどうかを判断するためには、まず自分の生理周期を知ることからはじめましょう。

医療系Webライター

白石 恵実さん

生理周期を記録できるアプリもたくさんあるため、自分に合ったものを探してみてください。

ホルモンリズム

生理周期は「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4段階に分けられ、規則的なサイクルになっています。

生理周期は、おもに女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が一定のリズムで卵巣から分泌されることによって引き起こされます

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白石 恵実さん

ホルモン分泌の変化とともに、心と身体にさまざまな変化を感じる方も多いでしょう。

月経期は一般的に生理痛とよばれる下腹部の痛みや腰痛、そのほかにも下痢、むくみ、貧血といった症状が出やすい時期です。

また、黄体期の生理がはじまる3〜10日前には、PMS(月経前症候群)とよばれるイライラや眠気、頭痛といった不快な症状が出やすくなります。[2]

20代の生理不順とは 

20代になると一般的には、さまざまな外的要因の変化により、心身の状態が不安定になりやすい時期でもあります。健康で普段は周期が安定している女性でも、あらゆる要因により生理不順が起こることは珍しくありません。

生理不順にはどのような種類があり、なぜ生理不順が起こりやすいのか、その原因を確かめてみましょう。

生理不順の種類

一般的に、正常な生理周期は25〜38日、生理期間は3〜7日といわれています。
生理が正常な周期や期間から外れることを生理不順と呼びます

生理不順の種類は以下のとおりです。[3]

  • 「稀発 (きはつ)月経」 生理周期が39日以上のサイクルになること
  • 「頻発(ひんぱつ)月経」生理周期が24日以内の短いサイクルになること
  • 「過長(かちょう)月経」生理の期間が8日以上続くこと

20代がなりやすい生理不順の原因

過度なストレスを感じると、ホルモン分泌を促す役割を担う脳の視床下部の働きが鈍くなります。その結果、正常にホルモンが分泌されずホルモンバランスが乱れ、生理周期が乱れやすくなります。

生理不順の背景としてさまざまな要因があり、精神的なストレスも要因の一つです。

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白石 恵実さん

また、過度なダイエットも十分な栄養が体に行き渡らず、生理不順を引き起こすことが多いといわれています。

ただし、場合によっては卵巣や子宮に何らかのトラブルが発生している可能性もあるため注意が必要です。[4]

20代の生理不順対策

生理不順は自分の身体からのSOSでもあります。生理不順を放置せずに整えていくことは、自分の心と身体に向き合うということでもあるでしょう。自分の身体からどのようなSOSが出ているかを知り、生理不順を整えていきましょう。結果的に自分の将来の選択肢を広げていくことにもつながるはずです。

生理不順を整えるには

まず、毎月排卵が起きているかを確認してみましょう。生理周期が多少乱れていても、毎月排卵があれば過度に心配する必要はありません。

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白石 恵実さん

しかし、排卵が起きていない場合にホルモンバランスの乱れを放置していると、将来妊娠しにくくなる可能性があります。[5]

基礎体温をつける習慣

基礎体温とは、人が必要最低限のエネルギーしか使っていない安静時の体温のことで、朝目覚めてすぐの体温を測ることが一般的とされています。

排卵の有無を確認するには基礎体温を測る習慣をつけることがおすすめです。
基礎体温表をつけると排卵の有無だけでなく、生理予定日や生理不順など自分の身体の状態を知る手がかりになります

基礎体温には低温期と高温期があり、生理後約2週間は低温期にあたります。排卵を境にその後約2週間は高温期となり、正常な基礎体温は2層に分かれた状態です。

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ただし、低温期と高温期といってもその差は0.3〜0.6℃程度のため、通常の体温計ではなく婦人体温計を使うとよいでしょう。[6]

婦人科への受診タイミング

3か月生理がない状態を無月経といいます。無月経は排卵していない可能性が高く、ストレスや過労が原因の場合もありますが、他の病気が原因の場合も考えられます。

無月経の状態を放置すると卵巣の機能が戻りにくくなるため、早めに婦人科を受診するのがおすすめです。[3]

無月経以外に、生理痛やPMS(月経前症候群)なども、日常生活に支障がでるようであれば放置せず、早めに婦人科で相談してみるとよいでしょう。

基礎体温表をつけている場合は、受診時に持参すると、どのタイミングでホルモンバランスが乱れているのか医師が把握しやすくなります

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なお、基礎体温表がなくても受診は可能なので、まずは気軽に相談してみください。[7]

20代の生理不順を整えて妊娠への備えを

ストレスはホルモンバランスに影響する要因の一つといわれています。まずは自分の生活習慣を見直し、ストレスを溜めないよう心がけましょう。

バランスのよい食生活と十分な睡眠と適度な運動を取り入れることがおすすめです。自分の身体に優しく、ストレスを溜めない環境をつくることが結果的に生理不順を整えていくことにつながっていきます。

医療系Webライター

白石 恵実さん

将来の妊娠や出産に備えたい場合は、日頃の体調管理や必要に応じた受診を心がけましょう。

迷ったり困ったりしたときはぜひ婦人科で相談してみてください。

[参考]

[1]「厚生労働省事業」東京大学産婦人科学講座・国立成育医療研究センター監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ>みんな悩んでる月経のトラブル > 月経不順・無月経

[2]独立行政法人日本スポーツ振興センター>ハイパフォーマンススポーツセンター>事業紹介>女性アスリート研究・支援プロジェクト>女性アスリート研究・支援プロジェクト(委託事業)>女性アスリート支援プログラム(令和5年まで)>刊行物>成長期女性アスリート指導者のためのハンドブック>5.月経について p13.17

[3] 公益社団法人 日本産科婦人科学会>学会について>ガイドライン>産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023.pxxi.xxii.109

[4] Mariam Saadedine,Ekta Kapoor,Chrisandra Shufelt,Functional Hypothalamic Amenorrhea: Recognition and Management of a Challenging Diagnosis,Mayo Clin Proc. 2023 Sep;98(9):1376–1385

[5]Nimrah Ashraf,Asma Qayyum,Rabia Bashir,Sara Zubair Ahmed,Misbah Shafiq, Munaza Batool,Muhammad Sahil,Mariam N Kakar.Metabolic Dysregulation and Female Infertility: A Systematic Review of Hormonal and Reproductive Outcomes From Recent ClinicalTrials,Cureus. 2025 Aug 24;17(8):e90887

[6] 「厚生労働省事業」東京大学産婦人科学講座・国立成育医療研究センター監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ>早めの準備が大切 妊娠・出産のこと>基礎体温

[7] 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム 〜健康づくりサポートネット〜>スマート・ライフ・プロジェクト>健康イベント&コンテンツ>婦人科受診のトリセツ(年代別)女性編

この記事の執筆者

医療系Webライター:白石 恵実さん

同志社女子大学医療薬学科卒。調剤併設型ドラッグストアにて調剤業務を経験。その後某大手コーヒーチェーンで正社員として登用され、現在は店長として勤務しています。薬剤師としての勤務経験とコーヒーチェーンでのマネジメント経験を活かし、多様なキャリア形成に寄り添って幅広く執筆活動をしています。「第22回Medi+医療ライターのはじめかた講座」卒業生。

note https://note.com/emishiraishi

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